ここ数日でまた米国金利が上昇してきました。ただ、これまでの金利上昇とここ数日の金利上昇は理由が違うようです。
一言で金利上昇といってもその理由は様々あります。良い金利上昇と悪い金利上昇があります。
(出典:三井住友DSアセットマネジメントHPより)
2021年以降の急激な金利上昇についてはインフレによる金利上昇で、悪い金利上昇です。物価高抑制のためFRBが利上げを断行、米国金利の上昇が2年間続いてきました。
直近ではインフレ率が低下してきており、金利上昇抑制圧力が高まってきました。現にFRBのウォラー理事やフィラデルフィア連銀のハーカー総裁などが相次いで利上げに対して慎重な姿勢を示し、先々週あたりから米国金利下落の兆しが見えてきました。
本来であれば悪材料解消からこのまま金利低下につながりやすいのですが、冒頭で申し上げた通り金利はここ数日上昇しています。理由として米国では経済統計や企業収益の改善から景況感の好調が確認されており、良い金利上昇が起きているとされています。何名かのエコノミストにリセッションとも言われていた米国経済ですが、実際は好調です。(財政悪化やイスラエル問題による悪い金利上昇という見方もありますが)
本日パウエル議長の講演があり、発言内容に注目です。今後の金融政策次第では相場変動に繋がります。
個人的にはハト派よりな発言となり、今後の金利低下につながるのではないかと思います。そうなれば株高・ドル高抑制になると思います。
また報告します。
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