いつもお世話になっております。
先日、IMF(国際通貨基金)がGFSR(国際金融安定性報告書)の改訂を公表しました。
下記はその日本語版になります。
中央銀行による強力な金融緩和により、リスク資産は下支えされているものの
金融市場と実体経済には乖離が発生していることに対する懸念と
コロナ禍での倒産増発の恐れがあるという報告となっています。
金融市場については、株式・債券ともにコロナ以前の水準に回復を見せているものの
IMF世界経済見通しでは2020年は-4.9%に下方修正しています。
2021年は+5.4%としていることから株価等は先取りした状態と考えられます。
ただし、やはり下落リスクはあるのではと考えています。
報告書でも触れていますが、S&P500(青)と米国消費者信頼感指数(緑)には、過去10年では稀に見る大幅な乖離となっています。(下図)
(出典:BloombergよりNWB作成)
中央銀行による下支えを信じた投資家の買いが続いているというのが現状かと思いますが
キッカケ次第では下落に転じる可能性も潜んでいるということかと考えています。
個人的には以前より申し上げている通り、待機資金の過去最大の積み上げがあるため
過剰流動性相場による(景況感に相反した)相場上昇に向かうと考えています。
もし下落する場面があれば、そこは押し目と考えてよいのではと思います。
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