Categories:

【まとめ】

日銀総裁の想定外の発言により急激な円高進行。

更なる為替変動要因として、今晩の米国雇用統計を確認する必要がある。その後は値固めへ進むか。

円高の影響から日本株には悪影響が出る。まずは今晩の雇用統計を確認。

植田日銀総裁が「年末から来年にかけてチャレンジングな状況になる」と発言したことから、外為市場が一気に円高に振れ、ドル円は一時141円台に突入しました。投機筋やロスカットの動きなども一巡し、現在では144円台で推移しています。市場では年内のマイナス金利解消を示唆したと受け止め、日本の短期金利は上昇、円買いに拍車がかかりました。「チャレンジング」という、大きな変革を起こすような漠然とした発言が、このような展開を予想させました。もうちょっと言い方あるでしょ、というのが私の感想ですが。。。

さらに注目すべきは今晩の雇用統計、それを受けて、米国金融政策の方向性が推察されます。

以前より申し上げているように為替は相対値ですので、ドル円であれば日本と米国の両方の要因で動きます。昨日からの動きは日本要因での円高(ドル安)、今晩は米国要因の為替変動が想定されます。

円要因としてはすでに日銀の今後の政策による影響はおおむね織り込みを見せたと思いますが、米国金融政策の転換次第では更なるドル安(円高)も考えられます。これからは米国経済統計に注目する必要があります。

急激な円高の影響で日本企業の業績見通しに修正が出る可能性あり。日本の株式マーケットには悪影響となります。日本株はしばらく上値を押さえられるかなというのが私の印象です。

ひとまず今晩の雇用統計。そして来週12月13日のFOMCとパウエル議長の講演。この辺りまで為替変動に注意です。ちなみにその後はクリスマス休暇に入っていくので、海外勢は特に動きが鎮静化の見込み。来週までは状況注視する必要がありそうです。

Tags:

No responses yet

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です