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今月に入り、カナダ中銀が利下げ、EUも利下げを開始し、ついに先進国の利下げが始まりました。

教科書的に言うならば、金利は通貨の価値でもあるため、通常は利下げした通貨は売られやすいです。しかし、カナダドル、ユーロともに円高基調に転じることはなく、継続して円が売られる展開が続いています。

そして米国も9月から利下げを開始するという見通しが強まり、今月に入ってからは米国長期金利は低下傾向。しかし、ドル円レートは円安トレンドが継続、160円近辺に迫っています。

(出典:Yahoo! Financeより筆者作成)

これまでの円安は米国金利高による金利差拡大が寄与した部分が大きいのですが、今後は米国利下げにより金利差が縮小することが見込まれているにもかかわらず、円安トレンドが継続しています。

もちろん金利以外にも為替の変動要因はありますが、こうなると円高に進む推進力が他にあまり見当たらない。物理的に為替介入という方法はありますが、マーケットの流れとしては円安方向に進んでいることは押さえておかねばなりません。いまの水準でドルを円に戻しておこうというのは、個人的にはお勧めしません。

投資戦略としては、引き続き米国金利低下に合わせてポートフォリオ形成をすることが重要です。基本的には米国株・米ドル建て債券に妙味があると思います。ここ数年言い続けていることではありますが、この環境でポートフォリオを整備しておくと、きっといいパフォーマンスに繋がる、はず!

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