米国債利回りのうち、2年と10年の逆イールドが一時解消。ブルームバーグの記事はこちら。
米大幅利下げ観測強まる、弱い求人統計に反応-逆イールドが一時解消(Bloomberg)
チャートでもご確認いただけます。2022年7月に米国2年国債利回り(紫)が米国10年国債利回り(青)を上回ったまま推移、直近まで逆転現象が継続してきたことが分かります。
(出典:Investing.comより)
そもそも逆イールドってなんやねんという話ですが、、、
本来、金利は期間が長いほど高いことが一般的で、この状況のことを順イールド(Normal Yield)と呼びます。同じ銀行の定期預金でも、1年定期より5年定期の方が金利が高いことが多いと思います。
それとは逆に、長期の金利が低く、短期の金利がそれを上回っていることを逆イールド(Inverted Yield)と呼びます。様々な理由からなる逆イールドですが、今回については米国の急激な利上げによるものでした。
(出典:Reutersグラフィックスより)
2022年7月はインフレが加速し続けていたタイミングであり、米国のCPIは9.1%と記録的な水準となっていました。これが主因です。
(出典:Investing.comより)
当時は前例のない金利上昇ペースから市場は見通しが分かりづらく、私も様々な情報提供をしていました。
2022年7月の情報メール
現在ではインフレも収まり、次回9月18日のFOMCから年末にかけて利下げを勧めていく見込み。この動きを受けて逆イールドが解消したものとみられます。
米国金利情勢が順イールド化(スティープ化)になれば、いわゆる正常化が進むようであれば、これまで想定していたような相場展開が考えられます。具体的には金利低下による債券高・株高の恩恵を受けやすいとみられます。
それに加えて季節要因として、株式市場は9月を底に、上昇しやすい傾向にあります。今月に底打ちするのであれば、株式投資に対してはポジティブです。
(出典:トレーダーズウェブより)
9月はポートフォリオを見直す良い時期になり得ます。ご相談ください。
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