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円安が進展し、直近で144円台中頃へ到達しています。

こうなってくると意識されてくるのが為替介入です。日銀による為替介入とは「外国為替相場の急激な変動を抑え、その安定化を図ることを目的に、通貨当局が外国為替の売買を行うこと」とされています。

https://www.boj.or.jp/intl_finance/outline/expkainyu.htm

前回2022年9月と10月に合計9兆円の為替介入を実施、その際の為替レートはそれぞれ144.5と150でした。その後は円高方向に進み、年初には130円を割り込みました。そして直近また、144円台となっています。

https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/reference/feio/data/index.html

米ドル/円レートの長期推移

(出典:アセットマネジメントOneのウェブマガジンより)

米国に目を向けてみれば、金融政策は利上げの終着点が近いとみられているもののいつ利下げに転じるかの見通しがつきづらく、実勢金利は横ばい推移を継続しています。年初には下がっていきそうかなといった印象。

本来金利が下がれば通貨が売られやすいのでドル安(円高)に進みやすいですが、需給面で見ると実は年初からばら撒いたドルを回収しており、その額はなんと約1兆ドル(144兆円)。こちらはドル高(円安)要因となります。為替介入の金額とは桁違い。。。

https://fred.stlouisfed.org/series/BOGMBASE

ドル円については強弱材料が拮抗しているので、為替介入が入ったからと言ってそれが円高方向への材料となるとは言えないと思います。とはいえ、短期的な為替レートの変動には注意が必要です。

個人的に推奨している投資行動は、

  1. (円資産比率が多い人向け)為替介入があったとき等、円高になったときに備えてドルを買う準備をしておく、押し目のドル買い→更なる円安に備える
  2. (ドル資産がある日本居住者向け、譲渡益税対策)保有のドル決済で商品を購入→円高になった場面があればドル決済で売却し、円換算の譲渡損を計上する

ご自身の資産構成によって行動は変わる場面だと思います。いずれもヘッジを含む投資行動となり、資産防衛のためにできることをしていきたいと思っています。

今の相場環境は、黙ってみていたらインフレと円安でじり貧になります。短期的には耐えても長期的には大きなダメージになりかねないため、ポートフォリオの見直しをしましょう!

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