Categories:

昨日3月28日、ドル円相場は急激な円安が進み、1ドル125円台をつけました。その後は少し戻しています。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB286IZ0Y2A320C2000000/

急激な円安を引き起こした理由として、日銀の国債無制限買い入れ実施の発表がありました。これは長期金利の上昇を抑えるべく、日銀が国債を買い入れるわけです。債券は買われれば金利は下がります。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220328/k10013555091000.html

日銀はこの状況で、金利上昇抑制を選択しました。現在の日本の状況では金利を上げるわけにはいきません。

理由の一つに、大量に発行されている国債(発行残高は1000兆円超)の利払いに影響が出るという点があります。単純計算で1%上昇すれば、10兆円の利払い増となります。ちなみに日本の税収は60兆円程です。

(出典:NHKホームページより)

そのそも今年は米国の金融政策は「金融引き締め:利上げ」であり、それだけでもドル高要因となります。

2022年1月5日の投稿で、為替見通しとして120円台での推移を予想しておりました。この時に加えて日銀の「金融緩和継続:低金利維持」の姿勢を見せてきたことで日米の金利差拡大は明らかなものとなり、もう一段の円安も十分考えられるようになりました。欧米とは逆行した金融政策となっています。

為替の見通しについては様々な意見が飛び交っています。これ以外にもロシア情勢等不確定要素もあるので一概には言えませんが、金利情勢からいえばまだまだ円安(ドル高)方向に進むことが予想されます。この情勢で円高に突っ込んでいくことは考えにくいです。もはや有事の円買いもあまりないですし。

引き続き、外貨資産の円転はまだ考えなくともよいかと思っています。むしろドル買い、ドル積み増し。円の価値はどんどん下がっていく可能性があります。日銀が金融緩和を優先し、円安を容認する限りは、方向性は変わらないと思います。

今後はリスクヘッジのための国際分散投資の重要度がさらに増していると言えます。上記シナリオのようになっていくのであれば、円を預金で持っているだけでは、円安と物価高から、資産の目減りとなります。モノの値段が上がるなら、自身の資産も増やさないと。

ご資産の管理保全について、お気軽にご相談くださいませ。よろしくお願いいたします。

Tags:

No responses yet

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です