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いつもお世話になっております。

本日は、株式市場のバブルについて考察致します。

ご説明の都合上、日経平均に絞ります。

日経平均はコロナ禍においても上昇しています。

私がこれまでのメールで株価上昇期待をお話していると思いますが

「そもそもこれだけ上がっていたら買いたくない」「バブルじゃないか、今後下がるんじゃないか」とのご意見をよく耳にします。

相場上昇を予想していますが、正直それが的中するかはわかりません。

ただし、今の株価は今バブル状態ではないと思います。

過去の事例からそれを考察したいと思います。

私がまだ日本の証券会社で営業活動をしていた2015年、日経平均は15年ぶりに20,000円を回復しました。

2015年の時は散々バブルだと言われてきた記憶があります。現に8月にはチャイナ・ショックで18,000まで急落しました。

ちなみに2016年前半に日銀はマイナス金利を導入しブレクジット決定等で株価停滞も、秋にはトランブ大統領が誕生し株価上昇に転じていきます。

2015年は実際バブルだったのか。これは違うと思います。

バブルとは、経済が実力以上に泡のようにふくらんだ状態をいいます。よって、バブル崩壊時には暴落へと繋がります。

逆に2000年(ITバブル)は、まさにバブル崩壊といった株価下落が2003年にかけて続いていきます。

下記は2015年に株価の考察をしていた記事から抜粋したものです。

(出典:Nikkei Style HP 2015年5月15日の記事より)

双方とも20,000円超の株価ではありますが、バリエーション、特にPERが膨れ上がっていることがわかります。

PERは今の株価が1株あたり純利益の何倍なのかを示します。通常は15~20倍程度となっていることが多いです。

明らかな買われすぎサインが出ていたものの、株価はどんどん上がっていくので

それにつられた投資家が買いに行っていたというのが当時の状況かと思います。

現在はバリエーション面でも割高のサインは出ているとは言えません。

(出典:日本経済新聞7月23日朝刊16面)

更には以前より申し上げている通り、過剰流動性相場+待機資金の積み上がりにより

需給面ではむしろ相場上昇圧力が強いと考えられます。

「下落したところで買う」という戦略を取りたいという考えは非常によく分かるのですが

上記の理由より、新たなショックが起きない限りは大きな下落は考えにくいと思います。

コロナショックという実生活を揺るがす大きなイベントの渦中でもこの相場が続いているということを考えると

悪材料出尽くしたところでは相場は既に上がっているということも考えられます。

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