≪現状≫
相場の下落が続いています。様々なアナリストが見通しについていろいろな見通しを話していますが、私の個人的見解をお話しします。
私は過去のメールでも何度も申し上げているように、大まかには需給で物事を考えています。景気の良し悪しよりも、需給の良し悪しが相場を決めると思っています。
そこから考えれば、今の環境は比較的悪いです。原因はFRBの金融引き締めです。過去にない強烈な政策であり、マーケットも大きな反応をしています。
https://equity.jiji.com/monetary_policy_schedules
過去の利上げ局面との一番の違いは、利上げの理由がインフレ退治であることです。過去は景況感の安定を確認しながら株式市場等に影響が少ないように考慮しながらの利上げとなっていましたが、今は考慮できないほどのインフレが起きています。株式市場よりも物価上昇抑制に注力しているため、ここまで下がってもなお利上げ圧力が強い。
https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/9052
原油価格が100ドル前後で落ち着いてきたので、もう少し落ち着いてくれれば相場反転の一因となりそうです。これはロシアウクライナ情勢も絡んでいるので、読めない部分が多いですが。
https://nikkei225jp.com/_ssi/if/?c=921
≪見通しと投資戦略≫
米国株については大幅な調整をしているものの、上昇のきっかけがありません。ただし、買うには安い。すぐ上がるかは不明ですが、3-5年先を見た中長期投資という観点では購入推奨です。6月、7月、9月、11月、12月にFOMC(金融政策決定会合)があります。金融政策の軟化姿勢等があれば、上昇に転じる可能性があります。
金利が上がっていることから考えれば、債券投資が一番おすすめできます。去年までしばらく低金利が続き、債券投資の妙味がなかったのですが、ここにきて債券価格が下がってきています。5年以内の短期債券でも、年率2-6%程度の利回りが取れるドル建て債券がご案内できます。個別債券のご案内はこういった全顧客対象メールではお送りできませんので、ご相談ください。債券ファンドは怖い。個別債券で持ち切りまで可能な年限であればよさそうですね。
為替については円安基調が継続しやすい環境です。当面は130円前後での推移かとおもいます。これもFRBの金融政策が影響してきます。日本は金利が上げられない(前回メール参照)ので、さらなる金利差拡大も考えられます。
日本株は過去あまり推奨したことがないですが、リートは良いのかなと思っています。あとは企業再編とM&A。どちらも外資の介入も含めた動きが出てくるかと。円安ですし。
≪保有ファンドについて≫
私がご紹介したファンド(特にアロケーションファンド)は、特定の個別資産に対する投資を目的したファンドを除き、中長期投資に適したファンドとなっています。過去の実績上、継続保有していた場合は、どれだけ高値掴みしても1-3年で元本回復している実績があろうかと思います。見通しが外れて下がっていても、売却する必要のない商品を多くご案内してきました。基本はステイ、継続保有です。
債券ファンドは厳しいですね。これは以前よりお話ししてきましたが、かなり逆風となっています。持ち切りができる債券と違い、単価下落がそのまま基準価格に影響を及ぼし、収益となる利息収入を上回る単価下落が起きています。個人的には持ち続けてもうーんという商品もあるので、気になる方はご相談ください。
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