いつもお世話になっております。
本日は中国株の動向についてご案内致します。
あくまで各種統計からのデータからみる視点、投資対象としての考察ということでご理解ください。
IMF(国際通貨基金)は、6月に世界経済見通しを改定しています。
各国が2020年マイナス成長を予測している中、中国はこの中で唯一プラス成長を維持する見通しとなっています。
(個別で見てみるとベトナムなど他にもプラス予測の国はあります)
(出典:IMFホームページ2020年6月世界経済見通しより)
株価については2020年頭から、下記のような推移をしています。(赤:上海総合指数、青:世界株価指数)
新型コロナウィルスの流行により世界株に先駆けて1月に下落したものの、世界株価指数と比べて下落は限定的となりその後は上昇に転じています。
(出典:Bloomberg)
下記は上海総合指数(グレー:右軸)と、海外資金の流入状況です。(データは今年の6月から)
海外投資家による中国株投資については香港を経由したノースバウンド取引が主流となるため、
このデータが海外投資家による中国株投資の動向と見ることができます。
これによると、特に7月以降は増加傾向にあることが見て取れます。
青が上海投資、青が深セン投資の売買総量(単位は百万人民元:左軸)を示しています。
(出典:HKEX(香港交易所)ホームページのデータより山田が作成)
中国のコロナウィルスの感染者数の伸びは落ち着きつつあります。(下図)
先述したとおり感染拡大は1月から2月がピークとなり、株価との相関性も確認ができます。
(出典:COVID-19 Dashboardより)
ちなみに世界の感染者数は増加し続けています。(下図)
感染状況や成長見通しが芳しくない中でも世界株が上昇しているのは、大規模な金融緩和政策によるものかと思います。
言わば、薬を投与し続けている結果、なんとか自力で立ち上がることができているような状態、でも本当は体力落ちているというべきでしょうか。
薬の量が適切かという議論はありますが、MMT(現代貨幣理論)の考え方がまかり通っている現状では、簡単に株価下落にはつながらないと考えます。
これはまた別のテーマなので、今回はここまでにします。。。
(出典:COVID-19 Dashboardより)
話がそれましたが、中国はコロナ禍に於いて金融緩和政策を殆ど行わず、それこそ薬なしで立ちあがりつつあるという状況にあります。
様々な要因が実は良好にある現在の中国に対する投資を一考頂くに良い環境が整っているのではないでしょうか。
ちなみに次回は米大統領選の影響についてをシェアする予定ですが
トランプ大統領が再戦した場合は横ばい(もともと中国に対して強行姿勢のため、状況変わらず)となり、
バイデン氏が勝利した際は若干プラス(中国にとってはトランプ大統領よりまだマシか?)と言えるかと思います。
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